この小説は、私が上京してきてからずっとお世話になっている先輩が教えてくれた作品だ。出会い系なんかでの悪さも色々と教わった人。
その人は村上龍が好きで、この作品の著者リチャード・バックの他の作品で和訳を彼がしているので、それで知ったのかもしれない。
食べることよりも、飛ぶこと自体に興味を向ける一匹のかもめの話である。
飛行は、まさにこの物語の意義を高める、象徴的行為である。この寓話に込められた究極の意味は、たとえ、群れや仲間あるいは隣人から自分の野心は危険だと思われても、より高尚な人生の目的を探求することは大切だ、ということだ。
妥協せず自分の気高い理想を守ることで、ジョナサンは、超越という究極の報酬を得た。そして最後に愛と思いやりの真の意味を知るのである。
今ままで自分は、色んなことに対して精一杯やってきたつもりだった。慣れ合いは嫌いだったので、一人になっても自分だけで、とことん何かをやっていくのが好きだった。
でもしかし最近はなんだか、続けていく理由よりも、止める言い訳や理由を探しているように思えた。結婚なども考えていきたいしね。