2009年12月14日月曜日

出会い系のような他の楽しみ

映画にもなっているこの小説を始めて読んだのは、たしか高校3年生ぐらいだったと思う。まだ出会い系のような他の楽しみを全く知らない時期。


その次の年から海外に行くことになっていた私だが、とにかく学校の英語が理解できなかった。英語が分からないというか、喋れもしないのに、文法や読解をそうまでして勉強する意味が理解できなかった。しかも読解の問題なんて、日本語でも読まないような事ばかりだった。

アンバランスさを痛く感じて、さっぱり興味が湧かなかった。

音楽を勉強しに行くのだからと思っていても、でも少しは勉強しとかないとな~、と考えて色々探している時に、古本屋でルビがうってある、この小説の英語版を見つけたのだ。

もともと本を読むのが好きだった私はこれならやれそうだな、と思った。

内容も素晴らしかった。

32 歳になっても幼児の知能しかないパン屋の店員チャーリイ・ゴードン。そんな彼に、夢のような話が舞いこんだ。大学の偉い先生が頭をよくしてくれるというのだ。この申し出にとびついた彼は、白ネズミのアルジャーノンを競争相手に、連日検査を受けることに。やがて手術により、チャーリイは天才に変貌したが…超知能を手に入れた青年の愛と憎しみ、喜びと孤独を通して人間の心の真実に迫る作品だ。

映画も同様に素晴らしかった。大体こういった作品は映像化されると作品の質が落ちるものが多いのだが、この映画はより女性への愛情が表現されていて短い時間でよく表現されていると思う。


愛とは知性があるから感じられることなのだろうか?!出会いサイトNAVIでは分からないのだろうか?

それを伝えるために色々な手段を考えるために知能が必要なのだろうか?!

きっと人は気持ちを抑えることを習得しすぎてしまったのではないだろうか。