2009年5月22日金曜日

世相を映す鏡

映画というのは、歴史の教科書以上にその時代のその地域の現状を映すものである。

『タクシードライバー』(Taxi Driver)は、1976年公開のアメリカ映画。制作会社はコロムビア映画。監督はマーティン・スコセッシ。脚本はポール・シュレイダー。主演はロバート・デ・ニーロ。第26回カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作品。また、1994年に米国連邦議会図書館がアメリカ国立フィルム登録簿に新規登録した作品の1つ。

大都会ニューヨークを舞台に夜の街をただ当てもなく走り続ける元海兵隊のタクシー運転手が、腐敗しきった現代社会に対する怒りや虚しさ、逃れられない孤独感から徐々に精神を病み、ついには自分の存在を世間に知らしめるため過激な行動に走る姿を描く。
都会の空虚を、徹底したリアリズム映像の中に幻想を交えて描いた。1960年代後半から1970年代中頃にかけて隆盛を極めたアメリカン・ニューシネマの最後期にして代表的な作品とされている。

私も昔、ニューヨークには行ったことがある。そして今も友人がそこに住んでいる。

危ない時は日本でも、ニューヨークでもすぐ傍にあるものである。重要なのは気づくこと。